はじまりはキス

主人公の此花勇哉(このはなゆうや)はちょっぴりお人好しの高校三年生。彼は恋人の小百合に振りまわされる生活を送っていた。
そんなある夜、彼女を家に送った帰り道の公園で酔っ払いの青年に出会う。介抱しようとしてそばに行くと唇を奪われてしまったのだ。
相手は、勇哉の学校に新しく赴任してきた数学の教師・北川隆史。隆史は勇哉にキスしたことなど覚えていないのに、勇哉は隆史にまた襲われると思い、二人の関係は初めからギクシャクしていた。
そんな二人の仲をとりもったのは、勇哉の担任で隆史の幼なじみの前原雷太。雷太はむかしから密かに隆史のことを思っていた。二人がキスしたことを知って動揺し始める。
勇哉は、隆史と親しくなるうち自分の気持ちに気づいていく。ある日再び公園でもう一度キスして欲しいとせがむが、隆史には受け入れてもらえない。あげくに、そのことを雷太に話した隆史が、感情を抑えられなくなっていた雷太に襲われてしまう。そして、隆史は雷太に抱かれながら、勇哉を好きなことに気づくのだった。

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